人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スクールカウンセラーの役割

今回、教育センターの相談員採用のための書類に書いた、小論文をここに載せます。
(ここは内定がとれたので、まぁそこそこまっとうな文章だと思います…。)

―――――――――――――――――――――――――

現在、少子化が進んでいる。それにより子ども同士が関わる機会が減っている。
また、それに伴い教職員の数も削減され、子どもがより多くの大人と関わる機会も減っている。
その結果、学校に適応するのが苦手な子どものや人間関係のストレスに弱い子どもが増え、
不登校・いじめ・問題行動・ストレス性の症状につながっているのが現状である。

教職員は上記の問題への対応にも悩まされている上、教職員自身も学校内で一人あたりの
仕事分担の増加により多忙になっている。
教職員も雑務に追われて子どもと余裕をもって接するのが困難な状況にある。
例えば、教師の仕事で「教えたことの評価」がある。本来は教師がその後子どもへの
フォローアップを行う必要があるが、現実には困難である。
子ども達は評価を気にするあまり、教師に本音を話しづらい面もある。話しづらい気持ちに
耳を傾ける時間も教師は持てず、両者の関係が悪循環に陥り、お互いにストレスをためて
しまうことも多々ある。

このような中で、学校の業務の外にいるスクールカウンセラーは、子どもへの評価にとらわれる
ことなく子どもと接することができる立場、そして、子どもの気持ちに耳を傾けて丁寧に接する
余裕がある立場でいることが求められていると私は考えている。心理に関する知識を生かし、
子どもとのかかわりを通して、ストレス対処法や適切な自己主張のしかた、上手な人間関係の
結び方を子どもに体得させ、子ども自身のストレス耐性を強め、成長を促す役割がまず一つ
上げられる。

また、教職員へのコンサルテーションを通してスクールカウンセラーから見た子どもの姿を
伝え、教職員が子どもをより多面的に捉えられるよう促す役割もある。コンサルテーションを
生かして教職員が子どもとの関係を良好に保てれば、子どものみならず教職員のストレス
低減にもつながり、両者の関係を良い循環にすることが可能になる。

また、子どもに密接な関わりを持つ親へのサポートもスクールカウンセラーが担い得る役割で
ある。親への関わりを通して子育ての大変さをねぎらい、親が余裕をもって子どもと接する
ことができれば、親子関係にも同様に良い循環を生み出すと私は考えている。

以上をまとめると、スクールカウンセラーは心理的アプローチによって、①子ども個人の成長
への貢献、②親や教職員のストレスを低減させることへの貢献、③子ども同士、あるいは
子どもと大人の人間関係を円滑にすること、④以上のプロセスを通して子どもの不適応状態に
対応すること(予防にもつながる)という役割があると考えられる。

さらに、児童生徒の殺傷事件や災害時等のスクールカウンセラーの危機介入が、その後の
子どもの動揺を低減し、PTSDの防止にも効を奏しているという実例も多数ある。危機介入に
よるPTSDの防止もスクールカウンセラーの担える役割であると考えられる。

―――――――――――――――――――――――――

こんな文章を書いて提出しました。
まぁこれで通ったので、スクールカウンセラーが担いうる役割については
これでそこそこ網羅できているかと思います。
子育てに悩む保護者の方々や教職員の方々にも、こんな存在があるんだよということを
スクールカウンセラーの端くれながらもお知らせできたらと思い、書いてみました。
# by s-tamagosan | 2005-04-22 18:21 | 学校

職場のメンタルヘルスについて考える-産業カウンセリングの勉強を通して-

最近、労働関係法や職場のメンタルヘルスについて、独学している。
産業カウンセラーの資格のための勉強だ。

こんなことを考え始めたのは、私の周りにいる人達を見て
「やっぱり一般企業は労働時間も多くて、残業も多くて、
不況に悩まされて、倒産に伴う失業率も増えている」
という現状を目の当たりにしているからだ。

私自身は、一般企業で働いた経験はない(アルバイトで少しは垣間見た程度)。
私の仕事は一応官公庁所属ということになっている。

それでも官公庁も実際のところ非常勤職員を多くして常勤を減らしている現状がある。
私もスクールカウンセラーをしているが、非常勤職員という扱いだ。
そして学校では、非常勤講師の比率が増えているなぁと感じる。

少子化ということもあり、学校のクラス数も減り、担任もそんなにいらないから
…という事情もあるのかもしれないが、
私が生徒だった時より明らかに非常勤職員の割合は増えている。

企業も官公庁も、働く場はどこでもそうだと思うけれど
不況のあおりを受け、ストレスフルな場と化している。

今後は産業カウンセリングの分野もますます広がっていくのではないか。
そう私は思って、勉強を始めた。

勉強してみると「これ、違法じゃないかな…」と思うこともしばしば。
労働時間の法定規則なんて、ちゃんと守られているのだろうか?とか。
たくさん残業しているのに「サービス残業」になっていることもザラだ。
「本人の自由意志でボランティアしてくれているんだ」とでも言い訳する気なのかなぁ…?

私自身はそれでもまだいい方だと思う。
でも、企業はもっと厳しい状況に立たされているのだろうと思う。
また、心理職の求人情報などを見ても企業への派遣カウンセラーの求人も増えている。
(外部から派遣、そして、非常勤雇用という形でだが。)

こういう現状をもっと真剣に考えていきたいと私も思うし、
働く人のメンタルヘルスについてもっと知識を増やしていきたいと思う。
そして、少しでもストレス軽減のお役に、いつか立てるようになれたらと思っている。

というわけで、働く人達のナマの声をたくさん伺いたいと思います。
ご意見、ご感想、よろしくお願いします。
# by s-tamagosan | 2005-04-15 18:09 | 心理

銀座で留学?!

今日、とあるクリニックに面接に行ってきました。
そこの開業医が日本とアメリカの両方の医師免許を持っていて、
Bowenという、家族療法で有名な方の直弟子だということらしいです。

自分は面接してみて、この人はかなりアメリカンの発想に近いモノを持っていて
なかなか興味深いと感じたので(高校で私もアメリカに留学していたので
懐かしさも手伝って)、「研修」という形で6ヶ月間ここに置いてもらうことになりました。

アメリカの医師免許もある、オフィスは六本木と銀座というロケーションにある。
ということで、外国人のクライエントさんもかなり来るそうです。
なので、英語も同時に学べるし、家族療法も学べる。
実力が試される場であることは確かだと思いました。

まぁ細かいことを言えばいろいろあるのですが。
当然、実力があればのし上がれる、実力がなければ6ヶ月で切られる。
そんな能力主義の職場ですので、気は抜けません。
でも、(本当の意味での)「留学」のつもりで、しっかり学ばせていただこうと思います。
まじめに頑張れば、自分の実力アップにちゃんと結びつく。
そう思ったので。

家族療法の考え方は当然スクールカウンセラーの仕事にも生きるわけで。
だから、ちょっと辛かったとしても、しっかり食いついていこうと思います。

アメリカって、私の印象では、頑張れば頑張った分だけモノになるという感じを
かつて留学していた頃感じました。
(だから好きだったし、私の性格に合った場所であると私は感じてきたのですが。)

逆に考えると、「頑張ったのに報われない、全然モノにならない」というのが
募ってくると、神経症になったりうつ病になったりするのではないか
…という思いを私は持っているので。
多分、私には合っているのではないかと思います。
辛いことも多いかもしれないし、自分のやってきたことが批判に晒される可能性も
十二分にあるとは思うけれど。

だから私は、銀座に「仕事で行く」よりは「学びに行く」という感覚で
しばらくやってみようと思います。
# by s-tamagosan | 2005-04-11 19:17 | お仕事

病気からの復職について。

実際昨年の11月に入院して、職がこの4月からなくなり
週1日になってしまったのですが。
何度も何度も心身の調子を崩してしまっていた私は
だんだんどうすれば上手に復職できるか、それなりに知恵がついてきまして。

<復職のコツ>
・とにかく無理はしない!
・朝はなるべく一定の時間に起きて、夜は一定の時間に寝る!
・動けるようになったら少しずつ、自分のやれることから始める!
・機が熟すまで、簡単な仕事やボランティアに関わり、機が熟したら仕事を探す!

このプロセスを踏めるようになってくると、長い目で見て回復は早いように思います。

私は、整骨院でリハビリ助手という形でリハビリをしようと思っています。
週1の仕事がとにかく第一なので、それを妨げない程度にできること、
家にひきこもらずに済む、孤独にならずに済む、などの理由もあり、
お金は別にいくらでも構わない、欲は言わないから働かせて下さい、という感じで。

そうしながらゆっくり自分に合いそうな仕事を探そうと思うのです。

遠回りのように見えて、これが多分、いちばん負担の少ない復職のしかたかな
…と思っています。

ちなみに、フリーの時間に産業カウンセラーの勉強を始めました。
転んでもただでは起きる気ないですから。
復帰の時には一段とパワーアップして復帰するんだ!と思っています。
そうやって、この休みの機会にやれることをやってみるのもいいと思うんです。
…一応治療の方もしながら。

休んでいる間に資格の勉強をする、というのも案外有効かもしれませんね。

多分、これが上手な復職への道だと思います。
参考までに…。
# by s-tamagosan | 2005-04-04 00:17 | お仕事

就職戦線、茨の道也。

またまたご無沙汰しておりました。こんばんは。

心理屋人口が増加してきたのか何なのかわかりませんが、
就職戦線、困難を極めております。
今、きちんと確定しているところは1つしかなく、それも週1日…。
(誰かいいところあったらお知らせ下さい!)

「今度ここに就職しました」って言えるまで書き込みを待とうと
思っていたのですが、現時点で見つからないということは
しばらくは求人もないのだろう、ということでしょう。

なんというか…やっぱり病気で入院してしまったのは痛かったですね。ハイ。
皆様、メンタルヘルスも含め、心身健康がいちばんです。
どうか皆様、くれぐれもご自愛下さい。

私の方はだんだん元気になってきたので、仕事がない状況で
「暇ぁ、暇ぁ…」とぶつぶつつぶやくような状態です(苦笑)
誰か遊んで下さい…いえ、少し休んだらまた頑張って職探しします…。

こんな、なかなか書き込みが出来ない私ですが、
どうか皆様見捨てないで下さい…よろしくお願いいたします。

…と、そういえば。
今年、なんだか花粉の飛び方が酷いですね。
花粉症、なんて言葉が一般的に使われていなかった頃から
私は花粉症でした。
なので、今年でもう花粉症歴16年です。
毎日鼻づまりで朝目を覚まします。これってどうにもならないのでしょうか?!
# by s-tamagosan | 2005-03-31 20:26 | お仕事